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つかぽんは感情で動く

30代IT屋 1児の父。

田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」

読書

1冊、タイトルが気になったので、衝動買いした本があります。経済が腐るって、どういうことだ?今腐っていってるのだろうか??

田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」

田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」

 

 著者の渡邉格さんは、農業系の会社に勤めるも、グレーな部分の多い仕事方針に疑問を抱き、小さくてもほんとうのことがしたい、と退職。31歳からパン屋になることを決意して、2008年に独立。現在は岡山県真庭市にて天然酵母パンを作る。

今の経済は、腐らない経済

腐らないお金(銀行券)を、銀行で信用創造することで利潤を生み、どんどん増えていく。作業効率化のため、農薬、化学肥料などを使った作物が作られ、商品の単価が安くなり作業者の給与も減っていく。政府はそこにお金をばら撒き、お金だけあふれた状態になる。

そこで、経済を腐らせると、どうなるか?天然菌を扱う著者が、発酵・腐敗を例に取り解説してくれている。一番のポイントは以下の引用文だと思う。

僕ら「田舎のパン屋」が目指すべきことはシンプルだ。食と職の豊かさや喜びを守り、高めていくこと、そのために、非効率であっても手間と人手をかけて丁寧にパンを作り、「利潤」と訣別すること。(P78)

 本書は2部構成となっており、「腐る経済」については第2部で解説されている。ネタばれになってしまうので、書かないがP226 のまとめページが一番わかりやすい。

小さくても「生産手段」を持つこと

第2部で心に響いたのが、以下の引用文。

マルクスいわく、資本主義経済の矛盾は、「生産手段」をもたない「労働者」が、自分の「労働力」を売るしかない構造から産まれている。(P177)

第1部でも出てくるが、資本家に労働者が長時間働かさせられることについては、特に不正がない正当な取引の結果、ということにハッとさせられた。労働者が自分の労働力を売った結果、対価として給料をもらっている。これは結局、自分が生産手段を持っていないから、自前の労働力を売るしかない状況となっている。

それはそれとして働かされすぎだ!!!とムカつくけど、取引としては間違いではないらしい。自分の状況は、自分の労働力より大きい仕事が振ってきているだけなのだな。ただ、同じ労働者という立場だが労働者ヒエラルキーで上の労働者にキャパより大きい仕事を割り振られているというのが、やはり釈然としないところがある。。。

自前の「生産手段」を持つ『小商い』という働き方が、労働力を売るしかない世界から脱出するカギとなる。自分もただの労働者から、生産手段を持ち、気持ちよく仕事がしたいと思う。小商いについては、別に言及されている本があるとのこと。※本記事最後にリンク貼りました。

今の会社にいてもいなくてもいいように、自分に力をつけていかないとこの先やっていけないと最近考えるようになった。今の時代だからこそ、できる働き方、というものにいち早く順応できるように日々研鑽をしなければと強く思う。

 

小商いのすすめ 「経済成長」から「縮小均衡」の時代へ

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